メンバーズBlog - あんな山こんな山カテゴリのエントリ
ついに最終回
【9】生きてる? 前穂北尾根
ちゃっちゃとアカンダナ行きのバスに乗り込んだ。
ほんまは、上高地ソフトを食べてお土産も買うつもりやったのに(^▽^;)
今回はタイミング命の山行でした。
2人は普通の席で1人は補助席になるがOKってことで乗り込んだら
20Lぐらいのザックが1人分の席を占領してる
イラっ!
『それ、どけて』と登山者に向かってザックを指差す
はぁ?って顔で見られる
イライラっ
『だから、そのザックを下に置いてや』
『え?助手席に座ってください』
モーレツにムカついたが、運転手さんに発車するから早く座ってねーとアナウンスされ
渋々、補助席に座る
アカンダナに到着し、
『ザックは外のトランクに入れてもらえるで』と親切に教えてあげる
あーーぁ、ウチってイヤミたっぷりで優しいなぁ
言いたいことの3分の1に押さえといた。
バスの中で命の水を700mlルほど一気飲み
塩ワカメが水に戻された感じやね
よく、脱水やら熱中症にならんなーって言うぐらい
体調が悪くならない程度のギリギリの水分調節をしている。
平湯の森温泉にて、この日2回目の【小】
しばらくは、水をたくさんとって濃縮された体液を戻さないとアカンような褐色の【小】だった。
人間の身体って生きるためにいろいろ自己調節できるんやなーと実感
お土産を買えなかったから、温泉の売店で買うにも
“奥飛騨”とか“乗鞍”はあっても“上高地”がない!
なんでやねーーーーん
しゃーないんで当たり障りのないお菓子にした。
さらに、旦那のご機嫌とりのためにもう1個
だって、1回もメールの返事がないから機嫌悪いんかとドキドキやったもんね
ホンマは蕎麦でも食べて帰りたいとこを、トットと帰路へ向かう。
ちょいと緊張気味に玄関をくぐると、いつも通りの家族が待っていてた。
ほっ(;´ω`)
まったりとした充実感が胸に広がった。
【雑感】
高い山に行きたい
難しい山に行きたい
メジャーな山がいい
ガッツリ登りたい
負けたくない
頑張りたい
上手くなりたい
自分ってスゴイ
“家族で富士山に登ろう”をきっかけに始めた山登り
ちょうど3年が過ぎた。
ウチの中で“3”と言う数字は変化の数字でもあり
何事も3年やると節目を向かえる。
そんなつもりはなくても、今回の山行を終えて、何かが変わったのを確信した。
それを活字で残すのは恥ずかしくもあり、難しくもある。
まずは、他人の目や評価を意識しなくなった
焦らなくなった
そして、北尾根の上で感じたこと
穂高って空に近い山って言うより地球の突起物
周りに高い山が多いせいなんやろか?
高度感がない。
計測上は3000mあっても海抜100mと同じように地に足がちゃんとついて立ってる
過去に満足度の高かった山はドキドキするような達成感や出し切った満足感でいっぱいで
楽しかったからこそ、またスグに山へ行きたい!焼焦のくすぶりの感じだったのに
今回は少し違った。
ひとつひとつの山をじっくり楽しみたいなぁと想うようになったのは
成長か?それとも後退か?
とどのつまりが攻撃的ではなくなったのかも
よくも、悪くも、どうとるのか?わからへんけど、3年目なのである。
ただ思うのは『欲』がなくなったのかも
安定、安全を求めるようになってしまったのか?
そして、やっぱり、自分は自分なのであることに気がついた。
腹のソコから沸いて出るようなアドレナリンをハングリーに求め続けるからこそ
生きている意味があるのです。
うーーーむ(^▽^;)人生観のスランプ?
涸沢ヒュッテで買った
平湯の森で買った
■ 05:00 自宅 発
■ 07:50 アカンダナ駐車場
■ 08:00 バス 発
■ 08:45 上高地 発
■ 09:30 明神 通過
■ 10:10 徳沢園 着
■ 11:05 横尾 着
■ 12:10 本谷橋 着
■ 14:00 涸沢 着
■ 20:00 就寝
■ 02:00 起床
■ 03:50 涸沢 発
■ 05:40 5.6コル 発
■ 07:15 4峰手前でコーヒータイム
■ 09:40 前穂高山頂
■ 紀美子平
■ 12:40 岳沢小屋 着
■ 12:10 岳沢小屋 発
■ 14:40 岳沢登山口 着
■ 15:25 バスターミナル着(25分ほどロスタイム)
■ 15:30 バス 発
【1】プロローグ
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【2】戒めやで
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【3】食い倒れ
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【4】ガッツかない
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【5】極上の一杯
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【6】丸腰すっぴん
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【7】きっと明日はいい天気♪
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【8】オーッ!モーレツ
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【9】生きてる?
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【8】オーッ!モーレツ 前穂北尾根
■ 12:40 岳沢小屋 着
『ヒーハーっ!!!!疲れたー長かったーウチならこんなルートは登りたくないわ』
ここで水をたっぷりと補給
水と言っても泡のでる黄色い水(ノ´▽`)ノ
激美味
『プッハーーーーーッ!』
こーゆービールは猛烈に美味い
一息ついて、
ストレッチをしようと脱いだ靴の中から毒物のような悪臭が((( ;゜Д゜)))
忘れてたわ!!!!
衣類にはファブリーズしてきたけど、靴はやってなかった
『おぇっ!』靴の臭いが蒸気となって上にあがってくる。
『オーッ!モーレツ』
さて、もうひととつ忘れてたのが、疲れたときのストレッチ
関節と筋をしっかり伸ばして、リンパや血流を戻してやるように
マッサージするだけで回復するんだったんやん(^ε^)
まわりを見渡すと小屋の内外には20女子と20-40代近い男子の団体が居た
うーーーむ
何の集まりだろ?
女子と一部の男子だけ見ていると大学のサークルかと思ったが
そうでもなさそう。
キャピキャピして可愛いが
運動靴を履いたハイキングスタイル
ま、上高地から岳沢小屋までは整備された登山となっているみたいね。
チラホラ聞こえる話では、山は初めてみたいやね。
装備と服装を見りゃわかるわな
ホットパンツに黒いパンストでよく山に来たなーと…( ̄∀ ̄)
ジャージっぽい女子のほうがTPOに合っている。
どうやら、宿泊組と日帰り組が居るらしく、別れ際に
『岳』『ガクっ!』と掛け声をしていた(^▽^;)まさに、映画&漫画の岳ブームだ
『山においでよ!』と三歩が漫画言う定番のきめ言葉はええねんけど
山でラクはやめてくれよ!と思うのですわ。
北尾根の落石ネーチャンもしかり、重太郎でも人間の頭大のラクをしたオッサンが居た
マジ怖い((( ;゚Д゚)))ガクガク(爆
そういや、三年前に富士山に登った時は、アチコチで『ラク』『ラク』と声が聞こえた
つまり、富士山ってそんだけ初心者の山なんだなーってあらためて感じた。
■ 12:10 岳沢小屋 発
長い休憩だったこともあるのかな、ストレッチが効いたのか脚のパワー回復
タラタラと整備された登山道を降りる
■ 15:10 氷穴
まさに天然クーラー
超涼しい(^ε^)♪
この穴は万年氷みたいになってんのかな?
穴の中から風が抜けて吹きだしてきて、長時間風にあたってると寒いなる。
■ 14:40 岳沢登山口 着
ここから20分程度でバスターミナルに着くはずが…
気が緩んだんか、だいたいで歩き始めたら
にゃんと!明神池に向かって歩いてた_| ̄|○
どうりで途中で「どこへ行かれるの?」って聞かれたはずやわ
疲れ倍増で引き返す。
散策の観光客にすら抜かされる(;´Д`)ブヒーっ
やっとこさ着いたカッパ橋周辺は観光客でめっちゃ賑わってた。
■ 15:25 バスターミナル着(25分ほどロスタイム)
『ハァハァハァ、命の水がのみたーーーーーい』
とバスターミナルにある北アルプス天然水を飲もうとしていたら
『アカンダナ行き!まもなくバス発車します』とアナウンスが
『な!ぬ!なにーーーー!!!』
さっきまで疲れてトボトボ歩いてた人間がザックをガバっともってモーレツダッシュ
『待ってぇーーー!!乗りまーーーーーす!』と走ってバスをとめた
60%で登るって、こーゆーことね( ̄∀ ̄)
いざと言うときにダッシュできまふ
次回で最終話です・・・(ノ´▽`)ノ
【7】きっと明日はいい天気♪ 前穂北尾根
■ 09:40 前穂高山頂(3090m)
当然やります!岳ポーズ・・・ちょっと身体が大の字になってますが( ̄∀ ̄)
と。。。槍の穂先遊び
2年越しの計画達成(^ε^)♪
…にしても、3090mもあるのに、虫がブンブン
『なんでやねーーーーーーーん』と声を大にする
あーーーーーーっ!これだから盛夏の登山はイヤっ
よくもまぁ、こんなとこまでブンブカブンブンカ居るもんやね
同じように飛んでいる夫婦蝶は微笑ましく見れてもハエ系のムシにはイラっとする
同じムシなのにねぇ
雲がかかった乗鞍と右側が焼岳
さぁ、これから鬼長い重太郎新道の下りや
いつもなら下リストのウチとしては楽しい楽しい下山なのに
ヒザに負担がかかると思うと走って飛んで駆け下りれない
飛んで着地した瞬間にヒザがぬけると大怪我をする
今は痛いような気がする程度で騙しだまし出来ても
ほんまに悪化するとイヤヤ
転倒にそなえて手を必ずついて下りる
あぁ…ストック買おうかなーと真剣に悩む
こうして記事を書いている今でも、少し痛いのがわかる
当分、レストやな(;´Д`)
■ 紀美子平
ここまで来ると登山者とすれ違う
それにしても直射日光が暑い
登る人は相当、体力を奪われるやろうな
ウチの体力はまだまだ有り余ってるが
だんだん脚力がヤバくなってきた。
北尾根でビシビシと筋力を使ったのがわかってるだけに
足の踏ん張りが悪くなってきた。
ザクザクいくとコケるパターンや
今回は去年のリベンジも含まれてるから、何がなんでもコケたくない
っつーか、山でコケたらアカン
コケるぐらいならユックリいくべ!
って言うか、すでに置いて行かれてるし┐( ̄ヘ ̄)┌
『もし、ウチがコケて前歯でも折ったり、腕折ったらどうすんのよ!』
『これが、ピチピチのRちゃんなら置いていかへんのにぃ』
なんて独りでつぶやいてみる。
いよいよ、コケるわけにはいかない。
ほっといても、どうせ勝手に下りてくる候でほったらかしのワタクシ
はいはい
“虹がいっっぱぁあーい♪いい天気♪きぃっと明日は気分も晴れて♪”
長男が幼稚園のときに歌ってた大好きな歌を鼻歌まじりで気ままに下山する
この唄は6月生まれの息子の幼い頃を思い出し胸がキュンとするのです。
脚の緊張を解くと筋肉がプルプルするが気分はいたって爽快なのデス
っつーか、緊張せずに下りてるからユックリになってるワケで
気を入れてチャッチャと下りることもできるが、
今回は、こだわらずに、タラタラおりる。
それにしても、ほんまに長い下りや
重太郎は梯子とクサリがいっぱいあるって書いてあったように思うが
梯子の記憶はあっても、クサリの記憶がイマイチない
っつーか、あったような気はするが、あんまりクサリを使って下りてへんのやな。
下を見るとIサン、Nサンがサクサクと下りている。
『おおおおおおーーーーーいいいいい』と手を振ってみる呑気なウチ
さて、ドコにいるでしょう?
あそこまで、何分はなれてるのかチェックするために時計を確認する。
岳沢小屋手前に10mほどの雪渓が残っていた。
『ガシっ』とカカト落としをしてみたが、あまりへこまない。緩んでいない。
いい加減に歩いてると滑るパターンやな。
Iさん、Nさんに10分強遅れて小屋着
上から見たときは、けっこう距離があるように見えたけど、
歩く時間はその程度しか離れてなかったんや
【虹】
庭のシャベルが 一日濡れて 雨が上がって くしゃみをひとつ
雲が流れて 光が差して 見上げてみれば
ららら 虹が虹が 空に架かって 君の君の 気分も晴れて
きっと明日は いい天気 きっと明日は いい天気
洗濯物が 一日濡れて 風に吹かれて くしゃみをひとつ
雲が流れて 光が差して 見上げてみれば
ららら 虹が虹が 空に架かって 君の君の 気分も晴れて
きっと明日は いい天気 きっと明日は いい天気
あの子の遠足 一日延びて 涙乾いて くしゃみをひとつ
雲が流れて 光が差して 見上げてみれば
ららら 虹が虹が 空に架かって 君の君の 気分も晴れて
きっと明日は いい天気 きっと明日は いい天気
【6】丸腰すっぴん 前穂北尾根
軽く30分以上は休憩しただろう
\(^^\)三(/ ^^)/
ぼちぼちと再出発
前のパーティはまた米粒のように離れ3峰に取り付いていた
ウチらは3.4のコルのあたりで腰を下ろしたが、
『抜かそうや』と前のパーティがラクをしないタイミングを見計らって近づいた。
奥又白池に氷がはってるのが見える
こんどは、あそこをベースキャンプにして穂高に登ってみたいな
さて、ウチが北尾根のイチバンの核心だと思ったのは3峰のチムニー直前の
三角木馬になったような箇所
クライミングシューズなら問題ないが、登山靴ではつま先がかかりにくい
とっかかりのホールドは三角の頂点のみでガバのようでガバではない。
もうちょっと身長があれば、いいのになーって感じ
はずせば谷底
うーーーーむ
足か手がガバならいいが、どっちもガッチリしてない
たった一歩のことなんやけどね
ムリはしない( ̄∀ ̄)安全第一
わざわざロープ出すほどのことはないが、三角の斜面にちょうどボルトがあり
そこにスリングだけかけて保険とする。
気分的なものが大きいわな。
で、ヨシ!いくでーーーー!!!と言いたいとこなんやけど、
Nサンが真下で待機している
『あのさー、ウチが落ちたら心中やで?ええの』
『・・・』
『落ちんでも、足を踏み外すとNさんの顔面キックするで』
避けてくれる自信があるんだろうということで無視して登ることにした。
三角木馬岩のすぐ上で前のパーティに追いついて、ザックを下ろした。
ロープ使って登ってる前のパーティ
やっぱ、後で待たれると焦るんやろなぁ
最後尾の落石ネーサンは激汗で焦ってる。
セルフのスリングは絡まるしビナは忘れていこうとするしね
落石ネーサンが確実に登ってからウチらも後を追った。
さぁ、どこから前のパーティを抜くタイミングを見計らおうかと思ってたら
ウチらを見て前のリーダーらしき人が
『丸腰ですかー?だったらボクらはロープ使ってて時間かかるから先に行ってください』
と申し出てくれた。
顔も丸腰のスッピンですわ┐( ̄ヘ ̄)┌
当たり前っつーか、言ってくれんかったら
ウチが『どいて』って言ったかもね( ̄∀ ̄)
遅いってのもあるけど、落石ネーチャンが怖い
ありがたく先にいかせてもらい、ルートは懸垂降下があるといわれてる2峰の下りとなる
『ええっ?ロープだすの?』
『出すわけないやん』
たった5メートル程度やろうか、こんなとこでロープなんぞいらんわい
普段からクサリにぶら下がって山登りしてる人なら必要かもしれんが
梯子のようにしっかり持てるガバ岩ばっかやん
それでも落ちたら流血やから、丁寧に降りる
もう1峰をちょこっと登ると三角点があり
目先を少し向こうへやると
いよいよ・・・最後の1峰の向こうは・・・
【5】極上の一杯 前穂北尾根
梅雨明けの澄んだ空は高く
日陰のない尾根に太陽の日差しがふりそそぐ
“自分に絶対はない”
自分の足腰を過信せずに手をついて腰を落として確実に攀じる
去年までは岩と岩の上を飛んで歩いたけど、慎重にかつサクサク動く
命が惜しい、怪我もしたくない、へっぴり腰と言われようが安全第一
なのに、ロープは出さないってどーゆーこと?どこが安全第一やねんっ?
っつーか、どこで必要なん?
登攀したいなら、そういったフェースもあるし、ルートを選べばいいと思うけど
普通に登ってるぶんには、どうしてもロープで確保しなければいけないようなルートはない。
奥穂から西穂へのルートに毛の生えた程度の難易度や
※個人差があるので参考にしないでね。WEBレポの90%はロープ使ってるから
いろんな山レポを参考にしてると、4峰が核心とか、ヤバイとか、恐ろしいとか
いろいろ書いてあるが、ウチって神経が欠落してるんやろか?と思うぐらい
そんなことはあまり感じなかった。
下山時の脚の疲れのほうがよっぽど大怪我しそうでヤバかった。
みんな、大げさにおもしろおかしくレポってるんじゃないやろか?
確かに、踏み外したらオワリやなってのはナンボでもあったが
地震や落石がない限りは大丈夫
ぼちぼち登っていくと4峰でウチらの前を行くパーティをとらえた
遠くに見える彼らはシュルシュルとロープをならしてる。
『あぁ、ザイル使うんだ・・・時間かかるね』
っつーか、ロープセットするだけでなんぼ時間かかってんやろーと思うぐらい長居している。
そらぁ、4人もおれば多少時間はかかるやろうけどな。
ロープワークでタイムロスの多い前のパーティと
ウチら丸腰フリーとの間は一気につまった。
ぽっこり顔を出してるよ!さぁドコだ?
4峰は落石が多いとのウワサ通り
前のパーティがこぶし大のラクをやってくれた┐( ̄ヘ ̄)┌
しかも、後続にウチらがいるのをわかってて『ラク』すら言わない
どんなドシロウトやねん(ーー゛)
『落としたら言ってやー』と思わず声をはりあげる
かなり近づいたとこで、『同じ待つならゆっくりしよう!まだ朝の7時や』
ってことで贅沢な空間での珈琲タイム
■ 07:15 4峰核心前でコーヒータイム
座れそうなくぼみにザックを下ろして落ち着いたと思ったら
ガラガラガラ!!!!!
人間でも落ちてきたのか!?
巨大ななにかが落ちてくる!!!!!!!!!!!!!
それが岩だとわかるのに、コンマ秒もかかるわけではないが
5-60センチ級の大岩が2個も
『ラク!!!』と前のパーティの最後尾のオネーちゃんの声
ラクとちゃうやろ!
落とすな!マヌケ
その岩はウチらが数分前に通った場所を通過して奈落のソコに消えていった。
『こわーーーーー( ̄□ ̄;)』
まさに神がかり的なラクや
普通の人間やったら、あんな岩を落とすことはない
っつーか、どうすれば落とせるのか?
殺人でもしようと思ったんかいっ!
教えて欲しいわ。
パーティのオニーさんが『落とさないで!気をつけて』など言って
軽く怒鳴ってたが・・・ウチなら叱責罵倒やな
とにもかくにも、運は我にあり!で難をのがれた。
そして、天候までも味方につけている。
360度の穂高最大級のパノラマじゃ\(≧▽≦)/
梅雨がまだあけてないと予想される日に嬉しい裏切りの梅雨明け十日晴れ
『おおっ!富士山が噴火中』
富士山頂に噴煙のように雲がモクモク
槍もチョキンチョキンにくっきり見える
手前の山が北穂高でその下に南陵でその奥が東稜
去年の奥穂から西穂のギザギザルートも目の前や
『よう、あんなアップダウンのルート歩いたな、そら、しんどいはずやで!』
上高地から見えてた赤い山は“赤岩岳”なるほど(o^-')b
ちょいと気になる山だ。
燕岳から大天井から常念も見える
北アルプスのすべての尾根がくっきりみえて、大天井から赤岩岳を経て槍への東鎌ルート
ずっと向こうには剱岳と白馬岳まで見渡せる
『ありえへん!ウチが山やってた中では過去最高の天気やわ』
それにしても、何か違う…
なんだろう
喉につかえたような想いがうまく吐き出せないし、飲み込めない
それがわかったのは下りてきて、この記事を書いてからだ。
【4】ガッツかない 前穂北尾根
ふと、足もとが寒くて目が覚めた。
足もとに敷こうと思っていたザックはIサンが枕にしてしまってる
ザック代わりにグースカ寝ているIサンの足の上にウチの足を乗せてやった
( ̄∀ ̄)ウシシシ
時々、夜中に寒くて何度か目が覚める
それでも、酔っ払いだからスグに眠りの世界へ戻される
翌朝、マットをみたら空気が抜けてた( ̄□ ̄;)ガーン
そら、寒いわな
■ 02:00 起床
眠い
こういう時にイチバンに頭をよぎるのは
『もう、ええやん、今日はヤメとこ』
独りならくじけるとこを、仲間がいるから渋々起きる。
冷めて不味くなった塩辛いジャガ餅とトマトカップスープを飲む
朝コーヒーを飲んで、やっとシャキっとする
テン場が混雑していたり、何パーティも北尾根にアタックしそうだったら
鼻息荒く、ちゃっちゃと準備するんやけど、
アカンダナ駐車場もガラガラ
バスも順番待たずにスグに乗れて
登山者も少ない
もちろん、ヒュッテ宿泊者もテン場もガラガラでは気持ちに余裕がでる。
ガッツつかなくてもいいってステキー♪
撤収が完了したら
起きたときは見えていた星が空が白み始めたころに出発
■ 03:50 涸沢 発
重かったけどアイゼンを持ってきて正解
ガシガシとよく効く
昨日の偵察に登った時よりもラクや
インディゴの空が穂高の対面にある大天井の辺りから空が白んでくる
2年ぶりのモルゲン御対面にどきどきワクワクする
奥穂高を見上げると瑠璃色へと変化していく空はさらに紺碧色となり
朝日はゆっくりと涸沢カールへ落ちていく
北穂を背に何度も、何度も振り返りつつ、ゆっくりと登る
もっと早く登ることも出来たけど、今日はドキドキと心拍数を上げずに行く
Iサンとはだいぶん離された。
そら、そーやわな、写真撮ってチンタラ登ってるんやもんな
『もっと、早く登れや!』と思われてるかもしれんが・・・
いや、
『ほっといても、そのうち登ってくる』なんて思ってるだろうが
せっかく渋滞とは無縁のラッキーDAYに来たんやもん、じっくり堪能さしていただきます。
さて、ここに来るまでネットやいろんなとこで情報を集めた。
とにかく、DVDも販売されるようなメジャールートだから
最盛期にはたくさんのパーティがきて、数時間の待ちが発生する
多いときは8パーティにもなるとか(;´Д`)
そうなると、かなり焦る
だって、帰りのバスの時間に間に合わないどころか、
最悪、途中ビバークなんぞ強いられたらたまったもんやない
混雑のせいで時間が読めなくなるってのはホンマにイヤや
何しに山に来てるのかさえも疑問になってくるかもしれんし、
『もーやめ!やめ!』って言ってしまうかもしれん。
はてさて、今日はどうなんやろ?他にパーティ居るんやろか?
キタ━━((( ;゜Д゜)))━━!!!4人パーティ
雪渓が途切れたとこでアイゼンと取っていたら、
ウチらが登り始めたときは、見えなかったのに、
あっと言う間に追いつかれてしまった
はいはい、ウチがトロトロ登ってるからですよ
5.6のコルに到着後、ハーネスとビナ、スリング、ヌンチャクとメットを装着
ハーネスやら使うかどうかわからんけど、
ザックに背負ってるよりは身に着けたほうが肩への負担が軽くなるしね
■ 05:40 5.6コル 発
5.6のコルへはほぼ同時に着いたが、ウチらはすでにアイゼンを外していただけあって
4人パーティよりも早く発った。
んがっ
最初に先頭をきったウチがルーファイミス
よじ登れないこともないが、ハイマツを踏み荒らしてしまう箇所に突っ込んでしまって
もとのルートに戻る間に後からきた4人パーティに抜かされる
『チッ(ーー゛)』
でも、まぁ、抜かされてヨカッタと思うことにした
目視してない場所からいきなり雪渓に現れたスピードのことを考えると
後からせっつかれて気になるよりは、じっくり楽しく登ったほうがええ
案の定、彼らはガツガツと先に進んでいった。
ガッツないウチら( ̄∀ ̄)
【3】食い倒れ 前穂北尾根
■ 14:00 涸沢 着
(実質コースタイム5時間15分)めっちゃ休憩いっぱいとったのに早かったね
(標準コースタイム6時間10分)
着いたら、最初にやることは家族から来てたメールの返信
だって…途中はずっと電波NGやったから心配してたり、返事待ってたりするもんね
テラスで電波がええとこを探しつつ、メールを打つ
※docomoしか通じへんで
そしたら、次はやっぱコレでしょ!
常念に
カンパーーーーイ
ゴキュゴキュ\(≧▽≦)/生ビール
北穂高にむかって
ダウンを着こんで冷えたナマチュー(^ε^)♪
んでも、さすがに寒いんで、さっさと呑んでテン場チェックイン&設営
※お一人様500円也
涸沢ヒュッテの中に入ると「岳」のサインTシャツ有り
今回のマイお土産はヒュッテでバンダナを買おうと決めていたんで1枚=1000円で購入
見えるかなー穂高岳山荘方面
涸沢小屋とガラガラに空いてるヒュッテのテン場
テン場には雪の上に直接テントを張らなくてもいいように
板1畳分が500円でレンタルしてあった。
うーーーーーん・・・・微妙(^▽^;)
ウチらは雪をならして、板を借りずに設営
テントが張れたら、5.6のコルへのルート偵察
夏と違って踏みあともないし、薄暗い時間にヘッデンをつけて歩くのに
ルートがわからんでは、時間もロスするし、危ないもんね
正直言ってメッチャめんどくさいけど、しゃーなしにトボトボとカールを登る
雪渓の状態も確認しておきたかった。
涸沢手前はアイゼンのいらない状態だったけど、
ヒュッテより上は雪がしまってて硬い。
登り方さえ知っていれば、午後の時間はアイゼンがなくても登れるが
出発は早朝3時台
アイゼンがあるほうが、安全かつ楽に登れそうや
山レコからダウンロードしておいたルートをiphoneのGPSアプリで確認する
ソフトバンクは電波が悪いけど、GPS代わりに持参しておいた。
適当なとこまで登り、ルートがみえたら、チャッチャと下りて宴会準備
今夜のメニューを準備しようとしたら、Iサンがそのへんで拾った石を出してきて
ストーブの上に乗せ、
『鮭とばを石焼にするで』とメシよりも宴会つまみメニューを先行
呑むでー(^ε^)♪
雪の上に張った寒々しいテントやけど、ストーブを炊くと
あっと言うまにポカポカしてくる
石焼の遠赤外線効果もバッチリ
石の上に乗せた鮭とばがジリジリと焼けて照りがついてくる。
山の話をしながらタラタラと呑むのはいとたのし♪
晩御飯はーーーー???どないなってん?
酒の肴だけでお腹が膨れるやん
でも、チマチマと火遊びのように他のおつまみも石の上で炙る
ポテトをつけて食べるはずのキュウリも、塩をつけてバリバリ食う
『みんなの酒やら、おつまみばっか食って、
晩飯メニューをこなさんとウチの荷物が減らへんやんか!』
と、予定していたマッシュポテトを作り始める。
100gのマッシュに500ccのお湯でとく
味見もせずに、適当に塩をドバっ( ̄□ ̄;)しまった
山での塩分補給は大切といいますが…どんだけ塩辛いねんっ!
すんませーーーーーーん_| ̄|○
クラッカー on the マッシュポテト+生ハム+ドライトマト(キュウリはなくなった)
残ったマッシュに片栗粉を加えて石焼の上で焼いてジャガ餅を朝ご飯に作り置き
出来立てはモチモチやったけど、冷めたら不味かった(;´Д`)
まだ19時やけど、目はショボショボ
Iサンの荷物は酒とガソリンで1キロ以上減ったのに
ウチの荷物はあんまり減らずで、食材を残したまま明日に持ち越しオヤスミなさい
■ 20:00 就寝
明日は晴れそうな満天の星
せっかくダウンロードしてきたiphoneの正座アプリと見比べることもなく
『さむ寒っ!』とトイレだけ往復してテントにもぐりこむ。
( ̄o ̄)Zzzz
【2】戒めやで 前穂北尾根
■ 05:00 自宅 発
高速料金1000円が終わってしまって通勤割引時間を使う
車中、Nサンがパノラマルートで涸沢に行きたそうやったけど
Iサンは却下
ウチも却下(^▽^;)
Nサンがそのつもりでどれだけ調べてきたか知らないが
どれだけルーファイとれるのが知らないが
ウチもルーファイに自信がないし、夏道ならいざ知らず、
残雪時NGとされたルートでどれだけ雪渓が残ってるか分からない。
それに、まだお互いのコンフィデンス取れていないNさんの唐突な提案に乗ることはイヤや
とにかく自分のイメージにないルート&1日目に余力は使いたくなかった。
■ 07:50 アカンダナ駐車場
荷物の再チェックをしてバス停へいくとタイミングよく出発すると言うので
アカンダナのトイレで絞っておきたかったが、腹に荷物をもったまま上高地へ向かう
■ 08:00 バス 発
少し前に地震で土砂崩れがあった釜トンネル付近では、やはり片側通行の工事中だった
梓川べりの土砂崩れもひどい
いつもより少しかかって上高地に到着
まずは腹の荷物をトイレに置いてくる
天気は上々:*:・( ̄∀ ̄)・:*:日焼け止めをタップリ塗って出発
■ 08:45 上高地 発
今回は時間がある。
急がなくてもいいものを急ぐ必要はない。
明日の本チャンを楽しむために、体力温存歩きに徹すると宣言している。
美味しそうな山蕗の道をまったりと歩き進める。
■ 09:30 明神 通過
去年、穂高に来たときは1日で奥穂高まで登るつもりだったから
ガツガツ飛ばして歩いた。
“自分ならこれぐらい出来る”と言う何の根拠もない自信があった。
せやのに…
徳沢園に着くまでのなんてことない緩い下り坂でスラインディングヒル
ズボンとスタビライクスと膝の肉が破れた
もう、あんなことは二度とゴメンや
自分に限ってコケない、落ちないなんてのありえないってことを身にしみた転倒だった。
それが去年の穂高での痛い思い出や
■ 10:10 徳沢園 着
ここで長めの休憩をとる。
徳沢園は静寂な林の中にあり、山に登らなくても、
ここでゆっくりキャンプを張りたくなるような心地良さがある
またボチボチと歩き始める。
途中、いろんな人とすれ違うが、どの人も時間が自由になりそうな人ばっかり
つまり年配者ってことね。
ふと、後ろから誰かが追い上げてきた。
20キロは入ってるだろうザックを担いだオニーチャンが軽快に歩いてきた。
今年のウチは抜かされたからってイラっとしない
どーぞ、どーぞと道をゆずる
んがっ!
先頭を歩くIサンがオニーチャンの歩きのリズムに乗って着いて行こうとする
『おいおいおいっ!』と心の中で呼ぶと我にかえったIサン曰く
『つられちまったがや』と
実は膝の調子がよろしくない
春から軽い少し痛いような違和感がある。
こんなところでガッツいて悪化させたくはない。
まだ、まだ夏山シーズンは長いねん。
去年の失敗がいい戒めとなっている。
■ 11:05 横尾 着
ここでも長めの休憩
持ってきたパンをかじる
Iサンはすでに原型をなくしつつあるドーナツを食べている
横尾まではほとんど勾配がなく、観光地気分で山の空気が楽しめるところや。
ツアー会社の名札をつけた人が大勢いる。
さて、これから目の前にそびえ立つ屏風岩をグルっと巻いて涸沢へ向かうとするか!
ここからは少しずつ急な登り坂となる。
時々、沢の音が聞こえ、さらに大きくなると本谷橋に到着
■ 12:10 本谷橋 着
橋では母娘らしい二人が恐々と渡っていた。
ユッサユッサと揺れる本谷橋を渡り、またまた長い休憩をする
木陰の中を歩いてきたとはいえ、日差しはジリジリと暑く喉が渇く
せっかく凍った“甘みあっさりフルーツ”を持ってきてるんやし、
半解凍状態でンマーーーーーーーー\(≧▽≦)/
沢のせせらぎを聞きながらまったりとレストタイム
だらーっと昼寝すると気持ちええやろなぁ
また、ボチボチと登りはじめる。
そういえば、登りに入ってからは気持ち悪かったヒザの痛みを感じない
どうやら、平地や下りの時がよろしくないようや。
とにかく、翌日に支障がないようにペースを崩さすに登る
途中、涸沢カールが見える手前でもう一回休憩
めっちゃようけ休憩したように思ったけど、あらためて数えると4回か
1回ずつの休憩時間が長かったんやね。
カールが見え始めると、ついに雪渓のお出ましとなり
汗がスーーーーーっとひいて、めっちゃ気持ちええ
雪も緩んでいてヒュッテまでぐらいならアイゼンは不要やね
※このあたりから、ところどころでdocomoの電波が入る
ザクザクと足をすすめ、見たことのある道標発見
ヒュッテは目の前や
【1】プロローグ 前穂北尾根
去年からあたためておいた山行企画
前穂高 北尾根バリエーションルート
山は思い立った時から登り始めてる
情報を集め、地図をみて地形をイメージし
気候天候を考え肌で感じる
ビジョンができあがって準備する
そこからが楽しい山行の一部なのデス。
今回のターゲット日程は7月9日.10日であり、問題が2つある。
梅雨明け前の微妙な日
ありとあらゆる天気予報サイトと更新されるたびに毎日毎時ニラメッコする
もうひとつの問題は雪渓
アイゼンとピッケルの携行が必須となる。
はっきり言って重いヽ(;´Д`)ノ
6月から7月にかけて穂高に入った山行を検索するが
天気が悪いらしく、6月しかヒットしなかった。
うーむ・・・
6月の18日現在で尾根上には雪なし
そのほかの現地情報から雪渓が残っているのは涸沢カールあたりのみ
かつて穂高のヌシ?だった友人にも5.6のコルへは急登で
スプーンカットされた雪渓をアイゼンなしで登るのは
危険きわまりないとクギをさされる。
※ウチのレベルで↑
アイゼン、ピッケルが必須となると、荷物は鬼重くなるやん(><;)
どうやって軽量化すべきか
アイゼン、ピッケル
ハーネス(アルパイン用)ヌンチャク3本、ATC、スリング2本、ビナ2個、ヘルメット
シェラフ(430g)、エアマット
カッパ、ダウン、グローブ
コップ、箸スプーン、プラまな板、ティッシュなどエチケット類、ファーストエイド類
ヘッデン、換え電池、コンパス、カメラ、携帯、iphone
行動食、アクエリアスパウチパック冷凍(300g×4個)
【共同装備】3食分(水場ベースなので、乾物類)
--------------これだけで約11キロ--------------
かなり切り詰めて、着替えすらも持たなかったのに、それでも重い
食べて減ったとは言え、お持ちかえりがあった自分の行動食が余分だったな。
【持ってもらった共同装備】
ロープ9mm×40m
テント
コッヘル、ガス、ラジオ、米や葡萄の飲み物など
------------他のみんなはウチより2キロぐらいは重かったかも----------
体重に比例してOKってことで(^-^)/
パンツと靴下ぐらい着替えを持って行きたくて、
最後までパンツを手に家の中でウロウロしてたらファブリーズ発見!!!
着ていく服全部にファブリーズをかけまくる。
特に股間には念入りに
(`∀´)
これで、替えパンツをやっとあきらめられたが
なんの反逆か?
家に帰ったら、そのパンツは“置いていかれた”と玄関先で居座っていた
・・・ウチの留守の間に来客がなかったことを祈る・・・
さて、みんなで一緒に山に行くのだから、
“連れて行ってもらう登山”はありえない
仕事はガッチリと采配させてもらいマス(`∀´)
Iサンは車出しとリーダー
Nサンは計画書報告書
ウチは食担
それぞれが何かを担うことにより、
ちゃんと下調べをしなければならなくなるってのが利点やな
さて、今回のメニューは涸沢テン場で夜と朝、
岳沢で昼食となる水場ベースで予定を組んでみた。
【夜】ふかひれ中華スープに春雨入り・粉末マッシュポテトコンソメ味
サラミ、クラッカー、生きゅうり
【朝】トマトカップスープ、ジャガ餅のり巻き(マッシュ+片栗粉)、チーズ
【昼】まるちゃんワンタンスープにそうめん入り(そうめん忘れた)
【調味料】塩、胡椒、コンソメ、乾燥貝柱、乾燥トマト
で…結局、みんな荷物減らしのためか、
それぞれが持ってきたおつまみが主食となってしまう(。>0<。)ギャン
準備は完了しても、天気予報は思わしくない
鼻息荒く天気図をみても、前線は吹っ飛んでくれへん
土曜に朝鮮半島まで押し上げた前線が日曜日に南下してくる予想
負けるな!高気圧ヽ(`Д´)ノ
日曜の雨予報は60%
これでは行く気がしない
大事な山のための日程をわざわざ天候の悪い日に使えない
『もう、ダメかな・・・』とあきらめかけた金曜の昼前11時の更新をチェックすると
なんと!30%まで回復している
しかも、その後、梅雨明けまで宣言された!
運気は我にアリ!!!!
イケイケムードになりたいとこやけど、今回のテーマは
“身の程を知りつつ最大限に楽しむ”
つまり、無理しない、バテない、安全第一、背伸びしない、がんばらない
己を知り、自分の身の丈にあった山遊びをしたい
バリバリの勝気なウチがこう丸くなったのは
山に対して大人になった証拠か?:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
っつーか、山の怖い部分を感じるようになったってものあるかもな。
いくらガンバっても自分の思い通りにならないし、
自分の持てるチカラ以上を過信してもしゃーない。
モノゴトは120%出すつもりでも、やっと100%にしかならない二割減
モノゴトは100%出し切っても、限界超えの120%ぐらいできる二割増
そんな風にいつも思ってたけど
山でそんな計画たててたらアカンやんと思うようになった。
だって、まだまだ経験値が足りへんもん。
山で80%出すつもりでも、60%に抑えておく二割減
山で80%出し切っても、限界超えの120%ぐらいできる四割増(遭難時)
…って定義付けてみたが、いかがなもんでしょう(`∀´)
まぁ、まだ死にたくないからねー
つづく⇒『戒めやで』
北尾根より吊尾根⇒奥穂を望む。奥穂の奥は北穂。奥穂から向かって左にジャン
【1】プロローグ
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=104
【2】戒めやで
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=105
【3】食い倒れ
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=106
【4】ガッツかない
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=107
【5】極上の一杯
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=108
【6】丸腰すっぴん
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=109
【7】きっと明日はいい天気♪
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=111
【8】オーッ!モーレツ
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=112
【9】生きてる?
http://inuyamasangakukai.com/modules/d3blog/details.php?bid=113
最終回です
さて、お楽しみの山メシ
本日のメニューは
【お手軽スイーツサンド】
この前、TVでサンドイッチ特集をやってて、フルーツサンドが食べたかってん
・凍らせて持ってきた半解凍状態の甘みあっさりフルーツ
・白いふんわり食パン苺味
・ブルーベリー&バタークリーム風味シュガー
まずは、フルーツの汁で喉を潤す
パンの上にフルーツを乗せ
クリームの発射方向を顔(上)に向けずに
ちゃんとパン(下)に向けてパキっと折って絞る
半分に折ってできあがり
激ウマーーーーーーーーーーーーーーーー(ノ´▽`)ノ
山でのスイーツには目がありません
山頂珈琲も入れていただき幸せでございます。
山では甘い炭水化物が食べたくなるタイプです
ビジュアル的にはソースをもうちょっと小奇麗にかけるべきでしたね
集合写真を撮って下りようとしたら、側に貴重品バックの落し物
あーぁ、たぶん、赤岳方面に行った人たちが落としたんやわ
かわいそー
携帯も入ってたから、とりあえず、落とし主の奥様だと思われる人に電話をしてみる
と・・・
『どこに居ます?』
『ここに居ます!』
なんと、落とし主はまだ移動してなくて同じ山頂に居た!
ほんとヨカッタ。
免許証からすべて入ってたから、下山してなくしたことに気がつくと地獄やね
小さなハプニングもありつつ
ではでは、下山するとしよう
■11:35 阿弥陀岳 下山
友達夫妻の漫才をききながら、梯子ありザレ場ありのかなりの急坂を下っていく。
さっき登ってきた南陵が右手に見える。
■12:30 不動清水
ウワサの美味しい水を飲みにいく。
他の人の参考記事では水はチョロチョロとしか出てないと書いてあったが
さすが梅雨の時期だけに、水はたくさんでていた。
木に咲くアジサイのような葉っぱと花
道標をみながら下山していくが、、、
茸採りのためか、あらゆるところに踏み跡と赤テープがあり
中央陵へ迷うとの記事コメントもありGPSでルート確認したのに、
旧の登山道?違う場所に下りてきてしまった。
帰ってきてから調べると、
どうやら、このあたりは御柱祭の御神木に使われる諏訪大社の保有地らしい。
あちらこちらに古めかしい祠があった。
違うルートに下りてきたものの、知る人ぞ知るいいものを見たような気がした。
ここは、ルートを間違えたと言うよりも、神様に呼ばれたってことで・・・
キノコ採りの陣地区分け用ではない“境界改メ”の標柱を凝視しつづけたからやろか?
“境界改メ”について調べてみたが、ここのサイトしかヒットしなかった。
http://genjin.cool.ne.jp/sanpo/tatuya.htm
御小屋明神祭 参考サイト
http://genjin.cool.ne.jp/topix04/okoya.htm
御小屋明神 参考サイト
http://genjin.cool.ne.jp/mieru/o-myoujin.htm
んがっ!そのぶんしっかり歩いた。
たっぷり周遊させてもらった。
気分は元気やけど、いよいよ今度は足が痛くなってきた。
たった7時間程度歩いただけやのに、なぜに?
靴や!靴の内側が硬い
靴の指先にはガードが入っていて、それが硬いために薬指がズリむけた時は靴下を2枚穿いて解決。
が、、、どうも、土踏まずの部分はスペースあるし
だんだん木靴を履いているような気分になってきた。
ソールが硬くていい靴だと進められて買ったのに
中まで硬いなんてアカンやん
最悪や
前の安いシリオの靴なんて、10時間でも歩けたのに…
そういや、渡渉するときもなんとなく足場が不安だったのは靴のせいか?
岩から岩へ飛び移るのに、足もとが信用できない。
自分がどんくさいか、慎重になりすぎているのか?
なんて思っていたが、靴のせいか?
ううーーーーむ(-_-;)
とにかく、インソールを買って入れてみなくては
あ〜ぁ、好日山荘の2千円分金券持ってたのに・・・ソール代で消えてしまうがな。
そんなことを思いながら弓振川をすぎ、山の麓の別荘地を歩くうちに待ちくたびれた先行下山組から連絡がはいり車を回してもらうことにした。
別荘地との交差点にちょうど出たところでハイヤーのごとく車が到着し
さっさと疲れる靴を脱いで車に乗り込んだ
フヒーーーーっ
まさか・・・言いだしっぺの自分が車で回収されるやなんて…(/ω\)
『遅いと置いてく』なんて豪語してたのに…
面目ない
■金鶏の湯 14:40
400円でソープとリンスインシャンプー設備
水風呂、サウナあり
ツルっとしたいい温泉でした。
一か八か?
蕎麦を食べて身も心も腹も回復して帰宅へGO
やっぱ、貧血かなぁ…
今夜もレバーを食す
あ・・・岳のポーズで写真とるのん忘れてた( ̄□ ̄;)
オシマイ
【1】南陵バリエーション
【2】どろどろ
【3】立場ない山
【4】ガンダーラ
【5】面目もナシ