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今年ニュージーランドへヘリスキーに行けたのは運が良かった。犬山山岳会に入会していなければ行けていなかったと思うし、今年は勤続30年という節目で長期休暇の取得と勤務先から海外旅行に対する補助が受けられるという幸運にも恵まれた。海外ヘリスキーの話が出たときにはまたもや渡りに船、こんなチャンスは見逃せない。5月の連休前には母親が脳梗塞で倒れるなど危うい状況もあったが、一時よりは時を経るに連れて回復してきており病状も安定している。
その後6月頃にはニュージーランドへ行くことが決まり下調べを始める。
携帯電話は設定が必要なのか?? AUのホームページで確認してみる。
【山名】 西穂高岳(2909m)〜奥穂高岳(3190m)〜北穂高岳(3106m)〜南岳小屋
私がスマホに乗り換えたのは犬山山岳会に入会する直前の昨年(2011年)5月、きっかけは立山のバックカントリーツアーに参加した際にツアーゲストの一人がi-PhonでGPSを使ってトラックログを記録していた事を目撃した事であった。i-Phonと言えばその頃はソフトバンクの独占状態で、(実は私も携帯は家族に合わせてソフトバンクを使用していたが)立山で繋がる筈のない携帯がGPSとしては使えることを目の当たりにしたのは衝撃的であった。それまでもGPS付きの携帯は普及していたが地図を読み込みながらなので電波の届かない山岳では使えなかった。山歩きをする際にはGPSがあると便利であるが、なんせ高価で購入を躊躇していたところだったので直ぐに飛びついた。
つづく
山名:マウント・ジョンMt.John (標高1031m)
山道をどんどん歩きます♪ 途中雪もあり、野ウサギにも遭遇!!!
下山スタート。足元にはウサギの糞がいっぱい。
下りは湖岸ルート。緩やかな道でテカポ湖や山々の景色を堪能しつつ歩いてきました。
見る場所によって湖の色が違って見えるのが不思議\(◎o◎)/
9:40到着 3時間ほど山歩きを楽しんできました。
テカポ湖周辺も観光してきました♪
誰がために山に登るのか?
シンプルな問いやね。
答えは決まりきってる。
もちろん、自分のため。
自分の何のために山に登るのか?
それは個々によって違うのも当然。
ウチは自分に厳しく、他人にも厳しく、自分と同じレベルを求めるタイプ。
体力、技術ではなく意識のレベルである。
それが歳とともに丸くなり他人を認めるようになり、
他人は他人、自分は自分と思えるようになった。
そうすることにより、一歩引いていろんなことが見えるようになり視野が広がった。
でも、他人を意識しないことで自分の中のモチベーションが落ち
自分は自分だから、まぁいいっか!と自分に甘くなった。
切磋琢磨する意識がかけてしまったのだ。
これじゃぁ、墓場に足を一歩踏み入れてるようなもんやんか!
水は高いところから低いとこに流れ、所々で水溜りを作る。
その水溜りに生き物が集まり、楽園と化す。
そこに居続けるのは楽しくって楽なのかもしれない。
でも、ウチは楽園から溯上には大変な苦労やプレッシャーがあったとしても
新しい環境と新しい出合い、未知との遭遇に心地よい緊張を感じるのです。
ま、とどのつまりがドキドキわくわくが好きなんですわ。
ハングリーであり、貪欲であり続けられてこそ
ないものを手にする感動が得られるんじゃないかなぁとさえ思うのです。
女子扱いされて、優しくされて、甘えてもいい与えられたものに喜びを感じる馴らされた飼い猫であるよりも
自分の心と五体があるんやから、自分の足で欲しいものは自分で取りに行きたいのです。
と、あくまで理想論ですね(^_^;)
やっぱり、山をやってるからには自分の足で登りたい。
山は創造だから。
2012年7月28-29日
白川又川岩屋谷遡行(シラコマタガワイヤワダニ)
チッ!年齢順に並べやがって(-_-;)と山行計画書をみて
思わず言いたくなるようなメンバー9名(会員外)で白川又川岩屋谷遡行
年齢も体力もクライミングも山も、このメンツじゃウチは総合的にヤバイかも(^_^;)
迷惑をかけんためにもB型的に行こうと決めた。
ついついいらんことに口や手を出したり、世話を焼き、荷物を背負ったりするから
マイペースで何も気がつかないフリをしよう。
だからこそ、青あざも少なかったし、ケガもしなかった
でも、そのぶん保守的だったなぁと今頃になって思うのです。
岩屋谷はシャワーカーテンのような雌滝と130mほどある雄滝ドーーーンの名渓である。
沢のグレードとしては中級(2-3級)高巻きのほうが難しいとの情報もあり。
遡行予定時間は大所帯なので幕営地の雄滝まで10時間とみた。
ううううっ長いっ(;´Д`)ちょいと不安・・・
ウチはメンツの中ではお年寄りやし体力温存に全力を注ごう
いろんな余裕が生まれれば雄滝にとりついて遊べる。
っつーわけで車、交通手段も考慮にいれてロープ、カム、酒、食料などはAサンと折半した。
ココ最近の山行で睡眠不足=バテると学習したから、なるべく前日の早いうちに集合場所に到着
でも・・・やっぱ大人しく寝られずに軽く1杯2杯3杯・・・
Aサンが持ってきた酒の半分近くがなくなったかも( ̄_ ̄ i)あちゃー
朝になると駐車場青天で寝てるK子発見( ̄∀ ̄)襲ってやろうかと思った。
さぁさぁ、準備!
飯食って着替えてタンクトップ一丁でウロウロしてたら「ランボー」呼ばわりされた(-_-;)
ふんっ!肩を見せると昔から「女子プロ」と呼ばれてたし!くっそーーー
装備点検をして、荷物の重さチェック!
K子の荷物がやたら重いと優しいSちゃんが「分担しよう」と言ってくれはる。
「ウチが持って来た自家製ハーブベーコン見たいやろ」とドサクサにまぎれて
Sちゃんにウチのベーコンを渡して持ってもらう(^ε^)♪
ついでに「パン生地も見せたろか?」とF君に渡してしまう。
おかげで、もともと軽いウチのザックは天使の羽が生えたみたいや
ウキキキっ
チカラがあるならナンボ荷物は重くてええけど、ウチはギリギリ+レーション程度やし、
水が飲み放題なら水で増える食材&軽さ重視と下ごしらえして安くて美味いもの。
それに、ウチは美味い酒を少し呑めればいい。
Aッコさんは「宴会時に雨が降ってなかったら絶対、酒が足りんかったよ!」と。
つえーーーーっ!( ̄∀ ̄)言うだけあって、めっちゃようけ酒を持ってきてはったらしい。
06:00 準備完了ヽ(^o^)丿出発
橋を渡り林道を最後まで詰めていってから入渓だったみたいやけど、
流行る気持ちのせいか、途中で降りちゃってホールドのないハードな堰堤越えとなる。
登ったはええが奇妙なマジックハウスのような堰堤の階段を下りるのは気持ち悪かった。
和気藹々と歩き始め、フェルト靴の底からジワジワと濡れ始める。
朝のヒンヤリした空気もさることながら、カラダが温まる前に濡れるのは根性がいる。
ピチャピチャと可愛く濡れながら進んでいくと深い釜に到達
「底は見えててもありゃ、絶対深いよなぁ」
ってことで「Sちゃん行きます!」ザッブーーン!お見事(ノ´▽`)ノ頭から飛び込み
あわよくばアマゴを釣ろうと思ってるSちゃんは先に自分がサカナちゃんとなる。
突破口を見つけにAサンとF君がウネウネと釜の中を泳いで岩の下へ偵察に行った。
デキル男子がいるとイイネー♪
ウチはまだ首まで濡れる気分じゃないからチャッチャと左岸巻き♪
お決まりのラッコ泳ぎ
07:00 出発から1時間ほど遡行すると遡行図にある1つめの難所
【2】高い壁lこ固まれた5x8m斜滝は、胸まで釜
に入り、左岸のピトンのあるバンドを伝い滝頭
に出る。左岸を巻くこともできる。
Mサンが颯爽と先発し、ウチもそれに続くがAサンにサクっと抜かされる(^_^;)
足が底につかない釜の中からの脱出が一番の核心。
Aサンは適当なとこから立ち上がって登っていってしもたが
ウチは丁寧に探してガバピンチ発見!スタンスも発見!
立ち上がれたら、ガバばっかなんで滑らへん限りは大丈夫
登りは良くてもちょうど残置ロープが張ってあるトラバース部分は岩がヌメヌメやん
「テンションなんかかけるもんかっ!」でも保険として残置は握らせてもらう。
まぁ、ここなら変な落ち方さえせんかったらドボンするだけやもんなぁ
ええ、まさしくドボンですわ!
ウチって写真をみるとけっこうみんなより下側を登ってたんやね。
ロープ頼ってなかったってのもあるけど、ガバがちゃんとあって滑らない限りはええ感じやったなぁ
みんなのためにロープをフィクスしようとAさんがロープを持って戻ってきた
んがっ!
ドボン!
ええもん見せてもらったわw
沢登りの皮切りには程よい緊張があってごっつう面白かった。
初アッセンダー初トライのSINちゃんはボルダラー
ロープ登攀に慣れないのか、最初はクサリ場でみるオバハンみたいに
ロープに頼ってブラさがってたけど「足で登ってね」と言えば即理解(o^-')bナイス
山にいくと、たまーに居るんだよなぁ
クサリやロープに全体重をかけてぶら下がってヨイショヨイショと登るオバハン
「あんたはどんだけ懸垂ができんねん?」と聞きたい。
足がすべったら腕だけで自分の体が支えられんのかいっ?
横倒しになって岩に頭ぶつけて真っ赤なお花が咲くのは目に見えてる。
っつーか、基本やわな。
Mさん!二度目はないでぇ!プププ( ̄∀ ̄)こんなとこで怪我するとハンパない大事件や
がんばりやぁ
で…ここを全員脱出するのに1時間( ̄□ ̄;)
先はまだまだ長いし、ルートもロープも1本で(4本持参)
順番に登ってたらなんぼでも時間かかるんだろうなぁ
この先、もっとハードなとこがあるやろうに、ケツを押しても登れないならどうする?
どこまで行けるか、戻れるか、アカンかったらどこで幕営するか?
ジャッジが大変やなぁ
10時間行動やもんな、体力の配分とイメージだけはおさえとこう。
めっちゃ自分のことだけしか考えてへん。
ごめんやでぇ(^_^;)
大岩やチョックストーンをぬって先へ進む
超マイペースのF君が黙って静々と釜の中を泳ぎ果敢に滝直登を挑む
物音もなくいつの間にか取り付いてて笑える!
「何か言えよっ!」とツッコミたくなるが黙々と嬉しそうに滝と戯れてる。
「カッケー」
「ガンバ!」
応援もむなしく、便器にこびりついたウ○コのが剥がれ落ちるように滝の水圧に負けたF君
なかなかオモロイキャラしてんやん。
今夜の晩御飯は?地球が釣れたそーです。
いたるところでロープをさっさと張ってくれるAサン
ひとたびロープが張られると甘えがでる。
あぁ、いやだなぁ、緊張感が薄れる。その分、安心する。
「万が一、落ちても大丈夫」
頼るつもりがないなら、タイブロックをつけずに自分で登ればええやんな。
「できる限り、ロープなんぞ使うもんか!テンションなんぞかけたくないわ!」
と挑むが心の隅にある安心に頼ってしまい、
自分って弱い人間やなぁと感じてしまうのですわ。
そのくせ、「アブミだしたから足をかけたらええやん」と言われると
ムッキーーーー!と反骨してしまうが、、、掴んでしもたがな(-_-;)
楽しそうな写真やけど、あとでみると上から目線で撮られたみたいでなんかムカつく!
小動物が吹き溜まりの小さな世界で満足してるように見えるねん。あーぁ(;´ω`)
アブミを掴んでしもたからそう思うんやろなぁ
豪快に男を掴むように登るSちゃんと 優しく女性をまさぐるように登るF君 対照的な二人でした。
ちょっとやらしいなと思うとこはスグにロープを垂らしてくれ、
ロープも手早く回収してくれる。
ええの?それで????
アカンやろ。
少なくとも、手の空いてる人間はロープをまとめて次への行動に移しやすくしておくもんやのになぁ。
分かっていながら
「ごめん、先に行くわ」と、ひとこと断り放りっぱなしにしてコマを進める。
「先に行け」とも言われたけどね。
自分の体力がみんなより劣るのがわかってるから、遅れないよう迷惑かけないように
どうすべきかを優先させてもらった。
そのぶん、口が立つから「あれ!やって」「これやって」とF君を指さしで使う( ̄∀ ̄)
ええ、無口なんで何も言わずによく働いてくれます!ウヒヒヒヒ
ウチも直登を試みるが水圧に負けた(;´ω`)
迫力あるねー!
適当にみんな好きなとこを歩いてたらウチが先頭になってしもたやん
ああ、アカンって(^_^;)
なんかしらんけどAサンに「ロープ張って来い」と言われる。
しゃーねーな・・・
泥つき草つきのトラバース
モタモタ登ってたら後ろからAさんが登ってきて抜かされた!
ムッキーーーーーーー!!!!!(`〜´)ムカつく
「お先に」なんて言いやがった。
あー、はいはい、ルーファイ悪いですよ!
下から声かけられて右往左往しましたよ!
ふんっ!
12:00頃 やっと遡行図の半分ちょい
【6】45m竜は左のルンゼ(右岸)から巻く。ルンゼの出
だしが厳しく滑りやすいので要注意。ブッシュ
沿いに滝の左側を斜上して抜ける。
これが非情に悪い(>_<)
何がって!取り付きの岩がマックロのヌメヌメでフリクションがききにくい。
そこさえ登ってしまえば、あとは草と木でボーボーのルンゼを登るだけやけど
落石&落木の巣
こんなとこ、雑に登るとなんぼでも落すで。
なるべく先に登らせてもらおーっと(^_^;)
わさわさと登って一等地で待たせてもらう。
石の場合はいつも通り「ラク」
木なら「モク!」と叫んでみるw
んでも、どっちも「ラク」でええやんな。
ここも全員が抜けるのに1時間ぐらいかかっただろう。
4名ぐらい登ったとこでロープ回収を後発組みに任せてさらにルンゼをつめる。
滝くぐりと直登と好きなほうをチョイス
ほふく前進の滝くぐりもメッチャ面白そうやけど、やっぱ登りたい!ここなら登れる!
ナメナメ\(≧▽≦)/
【13】大岩を従えた15m滝は左から直登できるが、自信がなければ高巻くこと。
F君がフラーっとやってきてフラーっと登った。
自分もフリーで登れそうと思ってもルートが合ってるのか情けないけど自信がない。
しかも、リーダーSサンは違う場所から登り始める
そのうえ、Sちゃんも違う場所から登り始める。
うーーーーーむ( ̄_ ̄ i)たちつくすウチとK子とSINちゃん
「どうする?」と3人で目で協議した結果、F君ルートが一番登りやすそうと判断
ちょうど、AサンがF君ルートをフリーで登りテラスでロープを出し始めたから
その下部に移りビレイする。
当たり前やけど、何も言われなくても行動できるウチってスッテキー( ̄∀ ̄)ははは
余ってる人間は何をせなアカンか、読めるのが普通やけどね。
ここは2ルートから登ったからロープも当然2本を回収せなアカン
最後に登ったもんが損をこくようにAッコさんが回収してくれはった。
見えてたのに、知ってるのに時短するためには分業してやるべきことを放置しててゴメン
後を見ると、後に下がると体力も技術もないくせに口も手も出してしまうから、
感じ悪いなぁと思うつつもなるべく前につき、前だけを見るようにした。
最後尾についてた人らってめっちゃ大変やったと思う。
時折、雨がシトシト降る
時間はもう16時を過ぎた。
すでに10時間が経ってしもた。
かなり疲れた(^_^;)
「もー、ここで宴会しよーよー」
大岩がちょうど雨避けになってくれるが寝るには岩の段々ベット
「確保して寝れば寝返りうっても落ちんやろ!」
すっかり宴会気分になってたのに、先行したメンツは帰ってこない。
「しゃーない・・・行くか」
あーヨレヨレ(;´Д`)ヘタクソの象徴!膝をついて岩を乗り越す。
「えーーーーー!これキツイ」
先に登ったAさん足、手の位置を真似ようにも
あんたは、いとうあさこか!!!!????って
突っ込みたくなるぐらい片足をパキーーーーンと上げないとアカン
「やれ」
と、毎度ながら一言(-_-;)
「ハイハイ」こんなくたびれた状態で新体操みたいなことは出来んわい!と思いつつも
やらないと先に進めん。
「フンガーーーっ!」「ダーーーーーっ!」
怪物君のフランケンやアントニオ猪木みたいな掛け声しかでない。
あああぁ、どうせウチはランボーですよ!ふんっ
足さえあがれば思いのほか簡単で面白かった。
16:30 見上げれば雌滝\(≧▽≦)/
【11】雌滝は右岸のルンゼから大きく巻くが、浮石
も多く落石には特に注意したい。
シャワーカーテンがごっつキレイやぁ
ウチらが到着するまで釣りを楽しんでたSちゃんとF君
どうやらボウズやったみたいね。残念!アマゴの塩焼きを楽しみにしてたのになぁ
雌滝でも幕営できるんやけど、シャワーが飛び散って風もあってあまりよろしくない。
あと、ひとふんばり!雄滝まで遡行や。
「ブヒーっ!」
「1.2.3ファイトー!イッパーツ」
「オリャァアアアっ!」女子らしい声は出ない。
もう、疲れてきて黙って登ってれんわい!
ガレ場を登り、倒木と腐葉土でグッチャグチャになったとこを雄滝方面に向かって登る。
「もう少しや」
気持ちがアップしてきた。
ドロンコになり、ブヨにまとわれつかれ、泥ルンゼを登ると目の前には雄滝
キター(ノ´▽`)ノ
倒木はないけど、グダグダの斜面をさっさと下り始めるAッコさん
ウチもそれに続く。
Aサンはロープだけ張って、あとを後続に託して、ちゃっちゃと下りてきた。
うほーっ!
すげー迫力やん!雄滝は。
18:00到着
みんながワラワラと下りてくる
ザックを置いてハーネスを脱いでさっさと薪集めをするAッコさん
そやそや、もう18:00やから、あっと言う間に陽がくれる。
それまでに焚き火を起こして幕営準備せな!
早く着いたもん勝ってことで一等地を陣取り装備をといて広げてAサンが火起こしにかかった。
ウチもやりてー!と思いつつも、先に自分の装備を片付けようっと。
さぁ!宴会っ!と思ったら雨がジャーーーーーーっジャーー((( ;゜Д゜)))
けっこう激しく降る
各自、ツエルトを出して貼るが風もつよく、ツエルトの端っこを手で押さえる。
まさか!降るとは思わんかった。
満天の星の下で呑んで暴れるつもりやったのになぁ。
でもなぁ、熊野、吉野、尾鷲あたりなんかめっちゃ雨の多い地域やから
いつ降っても可笑しくないんやんなぁ
ぬるかったなぁ(;´Д`)
ツエルトも早めに張っておくべきやったなぁ
焚き火をゴウゴウと盛り上げることもできず、濡れたからだは雨風で冷えて寒い。
でも、調理をするにも雨やし、片手はツエルト押さえてるし(^_^;)
なんとか、温まるための鍋を作る。
っつーか、鍋に食材をブチこむ
両手が空いている人間が食べ物をまわしたり焼いたり。
ちょうどホロ酔いぐらいになったころに雨が上がる。
さぁ!これから呑むぞーーーーー!と気持ちはあっても睡魔に勝てず、
食べた残骸を放置プレイしてオヤスミなさい。
寝ても冷めてもずっと気になってたのが、最後にフィクスしたウチのロープはどこ?
まさか、それも放置プレイ???
翌朝、同じ場所を登り返すとはいえ、そりゃないじゃん((+_+))
到着してドロンコになった衣類やハーネスや靴は洗ったのに、ロープはいいの?
朝!
あれ!K子がいない!
そのかわり知らない人がいるで( ̄_ ̄ i)
どうやらブヨか何かにかぶれたK子の人相が変わるぐらい顔がパンパンに腫れてた。
笑えるけど可愛そう
でも何べんみても笑った!ゴメンK子
キミはみんなに笑顔を振りまく幸せの子やで!
昨日の夜のうちに焼いておこうかと思ったパン生地がコロがってる( ̄∀ ̄)
食材を巻いて調理パンをするには朝から時間がかかるしなぁ
ありゃ!カレーがあるじゃん
ってことで、パン生地を伸ばしてナンにした。
「カレーにはワインだよな」と昨夜、残したワインをナミナミとコッヘルに注ぐMサン
「やめとき!」とみんなに喧々囂々と止められる。
この間買った「岳16巻」を思い出した。←詳しくは読んでみそ!
まぁ、呑みたい気持ちはわかるけど、車で横付けキャンプなら朝呑みもええけどなぁ
これから1時間ほどキツイ登りがあって3時間ほど延々と下らなアカンもんな。
撤収作業をサッサとやる。
水をどんだけ汲んで行こうがちょいと悩む
山と高原の地図に載ってるような一般道やないんから途中で水は汲めないはず。
普段なら300ccパウチ×2個=600ccもあれば下山は足りるはず。
でも、よう考えたら、ここって関西の夏山やもんな、暑いやろな。
いらんと思いつつ持ってきた水袋に沢水を継ぎ足しておく。
「あと5分で準備して」とリーダーSサンが言うが
どうみてもあと5分で準備完了できそうにない人も居る
っつーか、聞こえてないんちゃうか?
まぁ、時間はあるし、まったりと行けばええねんけどね。
ただ、よく思うのが待たせること平気な人ってKY(古っ)
ウチも山を登るのは遅い、岩を登るのも落ちたくないから遅い
その代わりに何ができるか、何をすれば差し引きゼロに近くなれるのか
アホな頭で一生懸命感じる。
時間がない、時間がない!1日36時間欲しいなんて日々過ごしてるから
どうすれば時間を生むことができるのか、時間を自分で使う、
時間を他人に使われることについてはめっちゃ敏感やねん。
今回は1日で雄滝まで来れたし、下山時間は読めるし、
ゆっくりでもぜんぜん気にならへん。
ただ、関東チームは東京まで車で9時間ぐらい?めっちゃ長距離長時間やから早く下りたいやろなぁ
雄滝を見上げると朝陽をあびて気持ちよさそうにジャンジャンと水を落としている。
グルっと見渡すと、沢向こうでAッコさんが雄滝を見上げ、ルートを模索しながら待ってはるわ。
ウチもみんなより数十メートル稼ぐがごとく、黙って沢向こうへ移動しておく。
だって、フライングしとかんと登るの遅いもーーーーん( ̄∀ ̄)
そういうのに気がつくのがAさんやな。
Aッコさんとこまで来て、みんなを待ちながら
「どこから登る」などAッコさんと攻略しだした。
【12】雄滝がすっきりした岩壁の中に懸かる。右岸
のルンゼを登行して小峠山に通じる稜線に出て
遡行を終了。
08:15 さぁ、いよいよ辛い朝イチの登り
ふんがーーーーっ!!!!
最初の30分は鬼しんどい_| ̄|○
残り30分もやっぱりしんどい
もーーーっ、朝から急登はイヤっ!
後から登ってくる若人たちはぺちゃぺちゃおしゃべりしながら余裕をかましてる。クソっ!
フガフガ喘ぎながらもやっと稜線にでた!
「なぁなぁ、もう登りってない?」と聞くと
「ないよ」とリーダーSさん
絶対ウソやで!小峠山を越えていくのに3つぐらいピークがあるはずやん
もしくはトラバース気味に戻れるヒミツのルートでもあるんやろかと淡い期待をしてみる。
それにしても暑いっ!
やっぱ、関西の山や。
移動時間をかけるんやったら、こんな真夏にクソ暑い山なんて絶対いかへんもんなぁ
同じ時間をかけたら、余裕で北アルプスまで行けるもんな。
沢に入ってるときはよかったけど、下山ルートは一転して猛暑
それでも涼しい風が吹き、木陰やし、伊吹山みたいなピーカンハゲ山じゃないからマシ
下り天国、登り地獄でめんどくせーっけど、しゃーないから一歩ずつ足を進める。
一般登山道のときはよかったが木こり道に入ると足場がゆるくなる
それにつれて足もとがおぼつかなくなり踏ん張りが甘くなる。
こうなってくると、しょうもないケガをしやすくなる。
しょうもないこともやりたくなる!
世界不思議発見
移植手術
前日の沢よりも気合が入るわさ。
昨日の沢もやけど、こんなとこで歩けなくなるようなケガでもしたらどうすんや?
まだ、沢のほうが広くて上からでも目視できる場所があるからええわな。
誰かを背負うことなんて出来るんだろうか?
整地されてない山道で。
たとえ整地されていたとしても、人間を担げる救護体制と力量がないと言うことで
ウチの山岳会は市民登山を廃止した。
そういや、今、TBSでサマーレスキューのドラマが面白い
突っ込みどころ満載で、ボヤきながらTVを見てたら「ママうるさい」と娘に言われた(^_^;)
「あなたは山を舐めてる」なんてセリフはアンティークすぎて笑える。
そのくせ、その看護士のザックにはタオル1本しか入ってなかった。
最後のほうはヨタヨタ(;´ω`)なんでもないとこで尻餅をつき
なんでもないとこでも、あえて尻をついて下りた。
人間界の音がする!
舗装道路が見える!
12:50 やっと下山!
雄滝出発時はアンパンマンかドラえもんのような顔だったK子の顔も
やっと人間らしくなっていたw
沢靴を脱ぐと生まれたての子豚みたいなシワシワピンク色
とにもかくにも、チャチャっと着替えて温泉やー!
ヨレヨレで下りてきた人間が言うことやないっつーのは十分わかってる。
でも、痛みやしんどいことってあとになるほどドンドン小さくなるっつーもんで
沢登り中に、もっとやれたんじゃないの?
出し惜しみしたやろ!何かから逃げただろ!
そんな反省の声が自分の中から沸きあがってきた。
でも、ケガもなく、思い出に残る楽しい沢登ができてヨカッタ(^ε^)♪
【6】剱立山さんざん>物見遊山見参
大日平小屋まで果てしなくつづくウネウネ道
その向こうにそびえるのは薬師岳かな
とにかく長いっ!
そして暑いっ!
黙々と小屋での生ビールを目当てに下るのみ。
小屋直前の木道で富山湾をながめつつビールを呑んでる登山者発見
『ええなー!』と生唾ゴックンしながら目の前の小屋にかけこみ『生ビールちょうだい!』
湿気てたテントを干したり、靴を脱いでくっさい足を干したり
まったり1時間の大休止(*^v^*)
まだまだ下りは長いけど、もう時間は読めるもんね。
それにしてもビールを呑んだぶんだけ、高度が下がったぶんだけ激暑(-_-;)
汗がダバダバでてくる。
途中、クサリやらハシゴやらザレ場もあるがなんてことない。
あとちょっと、蒸し蒸しと風の通らない草ボーボーの登山道をも下る。
歩きながら噴出す汗を袖で拭いたり、手にもったピッケルのループを直していたりしたんやろか
ふと、気を抜いてダラダラと歩いてたら・・・
『あっ!』
片足を草ボーボーのとこに踏み出してしまい
もう片足でふんばるつもりが両足とも落ちちゃった((( ;゜Д゜)))
『あはははは!踏み抜いちゃった』
両肘から先が登山道に残ってたから、これ以上は落ちないし自分であがることもできる。
せやけど、手にもってたピッケルは何の役にもたってへん。
手につながって登山道に横たわっている。
草がボーボーしているからよくわからんやろうけど
実際に落ちてみて、けっこう急な斜面やわ。
これが何にもない岩場やったら恐怖感満載やろなぁ
なんて呑気なことを考えとらんと、ちゃっちゃと上ろうや!
大日平から落ちた時以外は足を休めずノンストップで称名の滝まで下山
15時のバスに間に合うかなぁとがんばってみたものの5分までは厳しいやろ(^_^;)
それでもトットコトットコとバス停までカキ氷やソフトの誘惑に打ち勝ち急ぐ
もう15時だ!アカンか!次のバスは50分後やで。
と思ったらまだバスが止まってる。
『待ってぇぇえええーーーーーーっ!』とバスを止めに走る
・・・う〜ん、毎回、バス停まで走ってるような気がする。
立山駅で抹茶ソフトを食べ、近所の温泉に入り、富山駅まで遠征して
“大喜”の富山ブラックを食べる。
独特の古めかしい壁ごしカウンター席の店。
それにもギョっとしたけど、スープの黒さ塩辛さもハンパない。
めっちゃ塩辛くってスープは飲まれへんがな!シナチクもチャーシューも辛い
でも、麺の固さは美味かったな。
源次郎計画がポシャってしまい、気分はすっかり萎え萎えで物見遊山に方向転換
時間に追われなず立山を参って見た楽しいブラリ山旅でした。
さてさて、初日にバテた原因はズバリ睡眠不足やな。
いろんな山行を思い出してみて、睡眠不足のときは必ずバテてる。
脚にズーンとくる重さっていったらホンマにえらい
気持ちはあっても足があがらへん。
ウチのバテるって言うのは疲れじゃなく、初っ端から
「今日は登れないな」ってのがわかるような足の重さ。
前は家で寝てないときは移動の車の中で寝るようにしてたけど
最近はしゃべりたおしてしまうからなぁ(^_^;)
と、自己分析しているようでありながら、バテたことは事実で
思いっきり情けない言い訳なのデス。
こんどの山行で睡眠をちゃんと取ればバテないか実験してみよう!
■---------------------------------------------------------------------->おしまい
【5】剱立山さんざん>ぶらぶらクライム
雷鳥沢につくと昨日とうってかわってチャッチャと設営して温泉〜温泉〜♪
雷鳥ヒュッテの横では、まだしぶとくスキーをやってる人がおった。
ここの温泉は500円で石鹸もシャンプーもついている。
露天風呂にいくには服を着て移動しなくちゃいけないのが難点
ゆーーーーくり入って疲労回復して風呂上りの生ビールでさらに回復グビグビぷっはぁーーーっ
テントに戻ると昨夜呑めなかった分も呑んで食う
そして寝る
山ではやることがいたってシンプルだ
空がうっすら明るくなってきたころに目を覚ます。
午前4時や・・・あと五分、あと五分と寝てしまうが、ぼちぼち起きる。
買ったときは美味しそうやったのに、いっそう不味そうにみえるパンを食べる
テント内が赤みを帯びた明るさになりモルゲンを期待したが天気が晴れただけでもヨシとするか。
最終日となった7月16日の月曜日(晴れ時々ガス&2500m以上はやや強風)
代替案の奥大日を回って称名の滝よりバスで立山駅に向かう予定
8時間行程
休憩をたっぷりとってボチボチまったりしても15時50分のバスに乗れるだろう。
雷鳥沢を撤収して5時半ごろ発つ
見上げる稜線まで30分とマップに書いてあるがウソくさい(^_^;)めっちゃしんどそう
雷鳥沢の橋をわたり、昨日、つくった白い雷鳥をチェック!
融けたのか、つぶされたのかわずかにその痕跡を残しているだけやった。
ゆっくりと踏み出し雪渓を登る。
息もあがらないし、初日よりずっと楽や
3日も山におったら普通はだんだんしんどくなるやろうに、だんだんと楽になる。
なんでやろ?
登りはイヤヤなぁと思いながらも、止まらずに登っている内にちゃんとマップ時間内に稜線へでた。
さっきまで居た雷鳥沢のテン場からクリーム色に染まり白煙をあげる地獄谷、雄山から続く稜線
反対側には剱岳の全容が見えたり隠れたり。
荷物は少々重いけど、脚にくる重さではなくなっていた。
肩はちょっと凝るけどな。
お腹が空いてクークー鳴り始めるのも調子がいい証拠
ザックが軽そうな年配の団体にも抜かされるぐらいブラブラと登る、降りる。
時間に余裕がある、競わないってええなぁ
それに、前にも後にも大人数が付かれるってめっちゃストレスやもんな。
『奥大日ぐらいはピーク踏んでおこうか』と、ぶらぶらまったり登山
風は相変らず強いが初日のことを思うと、こんなのそよ風やな
アイゼンが要らない程度の雪渓をなんども通過する
それでも気を抜くとスルスルと落っこちそうや。
面白そうな岩がゴロゴロとした福寿園の手前も雪渓があり
クライミングしたいなぁ
ここならボルダリングかぁ〜
で、
雪渓がめんどくさくって岩をまいて登ったら、こりゃ大変( ̄▽ ̄;)
登るのは簡単
でも、クライムダウンをしようと思ったら、岩がかぶってて足もとが見えん!
ほんの数メートルのことやけど、めっちゃ怖いがな!
スタンスを探す足がブラブラやん。
クライミングシューズやないから、足で岩をつかめないし。
緊張しながら下りたものの、着地地点は20センチほどの斜めになった岩の上
しかも!アイガー北壁のようにわずかに足が届かへん(;´Д`)
飛ぶのか!?
飛ぶ
滑落するような場所やなくても着地に失敗すると岩の隙間に落っこちてケガやな。
あーやだやだ
たぶん10センチぐらいのことやったと思うけど、それでもヤダ
着地したときにバランスを崩した場合のたてなおしもイメージしてチョコンと降り立った
ふーーーーーーε=(´∀`A)
クライミングしたいと思った通りの遊びができたもんや(^_^;)
ちょっとのことやけど、筋力バクハツで短距離のごとくフーフーと息があがった。
あとは大日小屋を経て、ずーーーーーーっとダラダラと下るのみ。
■---------------------------------------------------------------------->続く【6】