山の用語集
※ページ下部に一括ダウンロードボタンがあります 2010.08改定
アイス・バイル(独) |
ピッケルとハンマーの特徴を取り入れた、氷壁用登攀用具 |
アイス・ハーケン(独) |
氷、氷雪の壁などの登攀専用のハーケン |
アイス・バーン(独) |
雪山で雪面が固く凍結した状態 |
アイス・ハンマー(英) |
ハンマーの一端をピッケルのピックの形にしたもの |
アイゼン(独) |
シュタイクアイゼンの略、クランポン(仏) |
アタック(英) |
一般に山頂や難しい岩場などを目標に登る場合 |
あたま |
「○○沢のあたま」枝尾根や沢の源頭部にあたる隆起 |
あぶみ |
人口登攀用の用具 |
アップザイレン(独) |
懸垂下降、ザイルの一端を確保して岸壁を下降する技術 |
アノラック(英) |
防風用の上着 ウインドヤッケ・パーカー・ジャケットなど |
アプローチ(英) |
目的の登山口、岩壁などの取り付きまでのこと |
アルペン・グリューエン(独) |
高山の雪面が朝焼け・夕焼けに照り映えて赤々と輝くさま |
アルペン・ローゼ(独) |
石楠花 |
アルバイト(独) |
登山の際の労働・稼ぐのは【高度・距離】 |
アレート(仏) |
山稜、特にやせた岩尾根 |
アンザイレン(独) |
相互確保のため、互いにザイルで結び合うこと |
アンダーホールド(英) |
上へ引き上げるようにして使用する手がかり |
鞍部 (あんぶ) |
尾根上で低くなった所 コル(仏) |
一本たてる |
小休止をする (昔の歩荷は背負った荷物の下に棒を立てて休憩した) |
右岸 |
谷を上流から下流に見たとき、右側のこと |
ウインド・ヤッケ(独) |
アノラックと同じ |
エビの尻尾 |
エビのしっぽの形に似た、樹氷のこと |
エギュー(仏) |
針のように鋭く尖った岩峰 「エギュードミディ:モンブラン山群」 |
エキスペディション(英) |
探検・遠征 |
エスケープルート |
山行中に悪天候・事故など緊急時に、どの登山道から下山するか、パーテーの全員が知っておく必要がある |
エフ(英) |
滝 フォールの略(F) F1・F2・F3 |
オーバーハング(英) |
岩壁の一部がひさし状に張り出しているところ |
およぐ |
道のない這松帯などを歩くこと (はいまつこぎ) |
ガイド(英) |
案内人 |
ガイドレス(英) |
案内人なしで行動すること |
笠雲 (かさぐも) |
独立峰に笠をかぶせたようにかかる雲(天候悪化の兆候) |
ガス(英) |
山の俗語で「霧」のこと |
肩 (かた) |
山頂近くにある肩状の平坦な場所 「肩の小屋」 |
カット・ステップ(英) |
足場を切り刻むこと |
鎌尾根 (かまおね) |
鎌のように鋭くやせた岩峰 「北鎌尾根」 |
雷 雷3日 |
雷雲の発生が午後2〜4時ごろ、連続して2〜3日続く |
雷 熱雷 |
夏のかみなり 日射が強く、風が弱い、湿気が多い |
雷 界雷 |
一年中発生 寒冷前線の移動に伴い発生、強雨やヒョウを降らせる |
ガリー(英) |
急峻な岩溝だが、ルンゼより小さなもの |
カール(独) |
氷蝕によってできた窪地 「山崎カール」 |
がれ |
岩くずれの場所 ガラ場 |
かんじき |
雪の上用:輪かんじき、氷の上用:鉄かんじき |
カンテ(独) |
岩のとがった角 |
観天望気 |
大空を見渡して空の色、雲の形、風の流れから空模様を予想する |
キック・ステップ(英) |
雪渓や氷雪面を登る時、靴のつま先を蹴りこんで足場を作ること |
ギャップ(英) |
山稜の深く切れ込んだ所 (切戸・キレット) |
キャンプサイト(英) |
キャンプをするのに適した場所 |
きじを撃つ |
山の俗語 おおきじ・こきじ・お花摘み |
気団 |
ほぼ一様な性質を持った大規模な空気のかたまり |
小笠原気団 |
(海洋性熱帯気団) 暖・湿 夏期に南西季節風と共にやってくる |
揚子江気団 |
(大陸性乾帯気団) 暖・乾 南から偏西風ののってやってくる |
シベリア気団 |
(大陸性寒帯気団) 寒・乾 冬期に北西季節風と共にやってくる |
オホーツク海気団 |
(海洋性寒帯気団) 冷・湿 梅雨時に北東気流となってやってくる |
赤道気団 |
暖・湿 主に台風と共に北上してくる |
極地法 |
ポーラーメソッド:ベースキャンプより前進キャンプを伸ばして、山頂や目的地を目指す |
鎖場 |
くさり場 登山路の中の難所に、鎖や梯子を固定された場所 |
くさる |
雪が水を含んで、柔らかくなること |
くじらの尻尾 |
梅雨があけ、小笠原高気圧の張り出しにより、南高北低型の気圧配置となる |
クラック(英) |
体の入らない狭い岩の割れ目 |
クラスト(英) |
雪面が風や日射の影響により固くなった状態 |
グリセード(英) |
雪の斜面をピッケルを使って滑り降りる |
クレバス(仏) |
雪渓や氷河上の亀裂 |
クレッターシューズ |
岩登り用の靴 |
ケルン(英) |
色々な目的のために、石を積上げたもの |
ゲレンデ(独) |
スキーや岩登りの練習場 |
ごうろ |
岩のごろごろしている所 |
ゴーグル(英) |
紫外線よけのメガネ |
コッヘル(独) |
登山用携帯炊事用具 |
こぶ |
尾根すじにある小さな突起、または岩峰 |
コル(仏) |
稜線上で峰と峰との中間の低いところ |
ゴルジュ(仏) |
両岸の岩壁が狭まったところ(のど) |
コンティニュアス(英) |
ザイルを結んで同時に連続して行動すること |
コンパス(英・独) |
磁石 |
左岸 |
谷を上流から下流に見たとき、左側のこと |
ザイテングラード(独) |
支稜、枝尾根(穂高のザイテングラード) |
ザイルパーテー(英) |
ザイルを結んで岩登りをする仲間 |
ザイルトラバース(英) |
ザイルを使って横断すること |
ジグザグ(英) |
Z字型の上り方、または登路 |
ジッヘル(独) |
確保、ザイル・ピッケルなどを使ってスリップを予防する動作 |
ジャンダルム(仏) |
主峰の前にそびえる岩峰 「奥穂ジャンダルム」 |
シュタイクアイゼン(独) |
アイゼン |
シュラーフザック(独) |
寝袋 スリーピングバック(英) |
シュリンゲ |
6mmのロープで輪を作る、ランニングビレーなど用途は大 最近はテープが主流となっている |
背負子 (しょいこ) |
荷揚げ用のフレームだけのザック |
シリセード |
雪山をピッケルで制動しながらお尻で滑り降りる |
シーハイル(独) |
スキー万歳の意味 |
スタカット(英) |
もとは音楽用語 コンティニュアスの反意語 |
スタンス(英) |
岩登りの際の足場 |
スノーブリッジ |
谷を埋めていた雪がとけ、両岸にまたがる橋の様に残った雪渓 |
スラブ(英) |
一枚岩 |
雪庇 (せっぴ) |
風のためにできる雪のひさし |
ゼルブスト・ザイル(独) |
登攀中に体につけるザイル ハーネス(英) |
セルフ・ビレー(英) |
自己確保 |
双耳峰 |
二つの峰がまとまってウサギの耳のようになっている 例「鹿島槍 北峰 南峰」 |
体感温度(たいかんおんど) |
風速1m増すごとに、ほぼ1℃低くなる |
ダイレクト(英) |
岩登りのさいの直登 |
高巻き |
悪場をさけ高く迂回していくこと |
チムニー(英) |
岩場で、煙突をたてに切断したような裂け目 |
チョックストーン(英) |
チムニー・岩溝に挟まっている岩 |
チロリアンブリッジ(英) |
ザイルに吊り下がりながら、対岸にわたる技術 |
チンネ(独) |
巨大な岩壁をもつ独立峰 剣岳のチンネ |
ツアッケ(独) |
アイゼンの爪 |
ツエルト(独) |
主にビバーク用に使用される軽量なテント |
つめ |
沢の奥 沢を源流まで登りつめる場合もつめるという |
吊尾根 (つりおね) |
ピークとピークの間の尾根 |
梅雨明け10日 |
梅雨が明けてから10日間位が一番天候は安定する |
ツルム(独) |
板状の岩峰 |
デブリ(英) |
崩落してきた岩石、土砂の堆積、なだれで押出した雪塊 |
テラス(英) |
岩壁にある広い棚状の台地 |
テルモス(独) |
保温用の水筒 魔法瓶 |
独標 |
独立標高点の略 「西穂独標・北鎌尾根独標」 |
トップ(英) |
岩登りの際の先頭 ザイルのトップ |
ドッペルザイル(独) |
二重ザイル |
ドーム(独) |
円形をした山頂や岩峰 「北穂のドーム」 |
トラバース(英) |
斜面・岩壁を横に移動すること |
トレース(英) |
雪渓上、ブッシュ帯などにつけられた踏みあと |
ナーゲル(独) |
登山靴の鋲 |
ナイフリッジ(英) |
ナイフの刃のようにやせた、鋭い雪稜・岩稜 |
ニードル(英) |
針のように尖った岩峰 「剣岳のクレオパトラニードル」 |
ハーケン(独) |
岩の割れ目に打ち込む ピトン(英) |
バットレス(英) |
胸壁 谷側に向かってかかる大きな岩の隆起 「北岳バットレス」 |
バリエーションルート(英) |
一般ルートと異なった困難な登山路 |
バンド(独) |
岩場で帯状に長くなっている岩棚 |
ビバーク(仏) |
露営・野宿 |
フォーストビバーク |
緊急時・予定外に行うビバーク |
フォーカストビバーク |
登山計画の中に折り込み済みの予定されたビバーク |
ステーションビバーク |
駅で一夜を過ごすこと |
ピーク(英) |
山頂 |
ピナクル(英) |
岩尾根などにある岩峰・突起 |
ビレーポイント(英) |
確保の支点となるところ |
フェイス(英) |
のっぺりした大きな岩場 「剣岳六峰フェース」 |
ブッシュ(独) |
草むら、やぶ |
プッシュホールド(英) |
胸や腰の近くの岩面に、斜めまたは外向きに手のひらを押し付けるようするホールド |
フラット(独) |
岩面に対して、重力が平均に作用するように体を保持しること |
フランケ(独) |
側壁 「北穂高岳 滝谷 P2フランケ」 |
フリクション(英) |
摩擦 岩と体・手足の摩擦で登る |
フリークライミング(英) |
人工的補助具を使用しないで登ること |
プロムナードコース(英) |
散歩道 |
ペグ(英) |
テントを張るときに使用する杭 |
ベンチレーター(英) |
テントについている通気孔 |
歩荷 (ぼっか) |
山の荷物を運搬する人 (強力) |
ポーター(英) |
ヒマラヤで荷物を運搬する人 |
ホームグラウンド(英) |
よく通う山、岩壁 |
ポーラーメソッド(英) |
極地法 |
ボルト(英) |
キリで穴をあけ、ボルトを打ち込む |
ポンチョ(英) |
山で使用する雨具 |
窓 (まど) |
山稜の一部が大きく切れたところ 「剣の大窓・小窓・三の窓」 |
ミッテル(独) |
アンザイレンしたときに、中間に位置すること |
ミトン(英) |
親指だけ離れた手袋 |
メタ(独) |
スイスのメーカー 固形燃料 |
目出帽 (めだしぼう) |
防寒用の帽子 |
モルゲンロート(独) |
山々が朝日をあびて美しく映えるさま |
モレーヌ(仏) |
堆積 氷河で運ばれてきた岩くず |
ヨーデル(独) |
スイス地方の民謡で、独特の裏声 |
落 ラク |
岩場・ガレ場で落石があった場合「ラーク」と叫ぶ |
ラジウス |
スエーデンのメーカー 昔は携帯コンロの代名詞 |
ラッセル(英) |
雪中をかき分けながら進むこと |
リス(独) |
岩の小さな隙間 ハーケンが打ち込める程度の裂け目 |
リッジ(英) |
主に岩稜をさす |
リンネ(独) |
岩山の急峻なひろい溝 ガリー(英) |
ルートファインティング(英) |
ルートを見つけること、読み取ること |
ルンゼ(独) |
山頂・山稜をめがけてのびている、急峻な広い岩溝 |
ロッククライミング(英) |
岩登り |
六根清浄 |
「六根」目・耳・鼻・舌・心・体の意味で、体を司る六つの感覚がすべて清浄であるように祈る |
ワンダーホーゲル(独) |
渡り鳥 ワンダー 旅人 さすらい人 |