メンバーズBlog - 御嶽セックン
2012年5月20日(日)御嶽セックン
今回も楽しい一日でした。
山頂を踏めなかったってのはちょびっと心残りではあるけど
まぁ、今日のお題やないんで、それはヨシとしておこう。
各々が自立したスタイルで出来るようスキルアップを計ろうってことで企画された座学と実地トレーニング
その一つである雪上訓練が御嶽の8合目付近で行われた。
今日はええ天気やぁ
田の原に到着し、装備チェック&準備にとりかかる
山ガールやボーイはおらんけど、みんなカラフルやなぁ(w
共同装備を振り分けるがロープが余ってる。。。
こんな時はでかいザックの持ってきたもんの負け( ̄∀ ̄)
みんな服を着たり脱いだり、スパッツ穿いたりなんやかんやとしてる。
ちゃんとみんなが話しを聞く体勢になるまで何も言わずにジッとまってるリーダーのKさん
うーーーーん(^_^;)空気が・・・なんとなく・・・
ウチやったら「ハヨしーや!」って言うか、おせっかい焼いてしまうと思う。
Kサンが簡単なレクチャーと本日の予定を告げて、出発!
鳥居をくぐり腐った雪の上をザクザクとなだからに登っていく斜面を進みます。
先頭をいくKさんはものすごーーーーくゆっくり歩いているように見えるが
その後をついて歩くウチらはチョコマカと必死ですわ。
ウチも久しぶりの縦列登山
ついつい前との間隔が詰まってしまうと前をいく人のケツと足もとだけを見てしまう
あかん、あかん、もったいないことしてたらアカン!と数メートルほど間をあける。
あんまり近寄ると止まらなあかんかったり、ペースも崩れるし、
これが不思議と前の人が滑ると自分も同じ滑る場所や浮石を踏んじゃうだよなぁ
しかも、どんな山に登ったのか見てない!( ̄□ ̄;)思いだすのは前の人のケツだけ
人に教えてもらったことなどないが、経験として感じたことである。
雪面の登り方、下り方、ピッケルの名称から持ち方までレクチャー
歩行訓練&ピッケルのシャフトでカッティングや足場を作る
バターになりそうなぐらいグルグル歩きまわったあとは認定試験( ̄_ ̄ i)
見られると緊張しますねー
でも、特に考えることもなく重力にさからわず、物理的に理に適ったように歩けば問題なし。
怖いと思うとペッピリ腰になって逆にヤバイ
I会長につきっきりで指導してもらうEちゃん
講習会なら高くつくぞー!
次に楽しい滑り台&滑落停止
まず、万が一のことを考え滑落防止のロープを張るKサン
滑落停止のポイント
・脇をしめる
・ピックを雪面に押し込む
・シャフト側の肘を脇をしめたまま上げる(石つきでの怪我防止)
・腹ばいになる
・膝を曲げて足をあげる
最初は滑り台のように転がってたけど、飛び込め!
仰向けで!前転して!だんだんオーダーがハードなります。
これも最後はKさんによる認定試験( ̄_ ̄ i)
やっぱ、注目を浴びると微妙に緊張する。
ピッケルで怪我をしないように停止するってのが重要やから
そこさえ押さえておけばいい。
『足があがってないよ』と誰かに指摘するEちゃん
でも彼女だってピッケルを持った手は100%バンザイしている(wわろた
で、合格してないのに、合格者の列にさりげなく立ってるから
『サボって楽するのは自由やけど、上手くなりたくないならそれでええんちゃう。
これは自分のためにやってるんやから、別に好きにしたらええけどね』
と、ウチはキツーイひと言を浴びせた。
お待ちかねの休憩なんやけど、どーせまったりはできんやろなぁ
チキンラーメンでも食べようかと思って持って来てたけど、
めんどくさくて行動食ですませる。
ふと、横を見るとNサンが既にカップラーメンをすすってる「早っ!」
『10分ほど休憩で食事をしてからハーネスをつけて』の辞令
ウチはハーネスをつけてから休憩する。
そそくさとウチがハーネスをつけている横で満面の笑みでパンを頬張るEちゃん
『え?先に穿いたほうがいいの?』
『ウチはやることやってから休憩したほうがええもん。休憩時間は短くも長くもできるけど、ハーネスは必ずつけないとアカンからね。Eちゃんは今日、初めてマイハーネスを穿くんでしょ!
時間かかるんじゃない?人よりちゃっちゃと行動するにはどうしたらええか?考えたらわかることやで』
Eちゃんとともにハーネスを着けはじめたIさん
ちょっともたついてるのを見かねてI井さんが手助けしてくれはった。
ウチは・・・休憩中( ̄∀ ̄)
ブランを食べながら他にもハーネスの着け方を間違っている人を発見
自分でもイヤになるぐらいの目ざとさやなぁ
ウチは・・・休憩中( ̄∀ ̄)
『I井さん、あの人たち、ハーネスが穿けてへんで』
とウチは言うだけで、またもやI井さんが手助けしてくれはった。
大先輩をアゴで使ってしまった・・・
次はボディビレイによる渡渉訓練
丁寧にKサンとI会長が実演講習してくれはります。
ボディビレイ(肩がらみ、腰がらみ)をしたことのないウチは
やってみたくてウズウズ( ̄∀ ̄)
I井さんが沢に流される想定の役
案の定、思いっきり飛び込んでくれるし、巻き上げてる途中も
「また流された!」と言って勢いよくコロがってくれる。
『フフン( ̄∀ ̄)そんなもんぐらいじゃビクともせんわいっ!』
今回の想定はロープを出すよりも止める、巻き上げることが大事
仕事はキッチリやります!はい!
チカラの大小はあっても物理的にどうすればロープを止めつつ
巻き上げることができるかイメージできれば簡単
ウチが流される役をやり、死体のようにチカラを抜いてあげてもらうが
ビレイヤーのYサンは上手くできない。
別にイジワルじゃなく、沢や岩で落ちたときに
ちゃんと早く上げてもらえないと一生ぶら下がったままになるからな。
ぶら下がったまま放置されるとケガをしていなくても血流が滞ることによって
キケンな状態になるってことを知ってるのかな?
期待通りのリアクションにみんな大喜び↑
それぞれみんな訓練
体重差があるとは言え、ビレイヤも一緒に落ちていったり、
「大変!落石や!」と流され役に雪玉をぶつけてみたり
勉強になりつつも楽しい講習会でした。
帰ってきてからマイ装備の濡れた靴やカッパなどを広げておき、
翌朝、天気のいいうちに足もとにドロがついたカッパなどを洗い
ハーネスも湿気ていたので陰干しした。
あ、共同装備もそのまま預かったから干しておこうとメットの入ったカバンのファスナーをあけたら
「うげっ!!!!汗クサっ」
月曜の出勤前のクソ忙しい時間に「ウチが使ったんとちゃうのに…」と思いながらもメットを水洗い
ああ、ウチも他人の好意に胡坐をかいてることってあるやろな。
何かがお座なりになってるんちゃうかな?と自分のことを振り返ってみる。
それにしても感じたのが、たった歩く単純なことですら
本人の持って生まれた能力に差があるもんやなぁとつくづく思った。
こればっかりは人それぞれ与えてもらった、いいとこ悪いとこがあるやろうから仕方はない。
たとえばウチだって歌うことや音楽系はセンスのかけらもないほど苦手や。
音階が耳で聞き取れないんだからどうしようもない。
それでも仲間としてやりたいのなら最大の努力をして技術や体力をアップさせたいもんやね。
それが出来ないのであれば、そのかわりアナタは何ができるのか?と問いたい。
もしくはソロとして自分だけでマイペース、同じレベルで集えばいいのだ。