メンバーズBlog - 【13】見る>南アルプス物語
【13】見る>南アルプス物語
休憩を大量にとってるからタイムロスが多けど
実際はマップタイムぐらいで歩いてるんとちゃうかな。
本のマップタイム=老人タイムって考えるとちょっと悔しいな(>_<)
葉が赤く染まる日を待つナナカマドを横目に
ブルーベリーの実をついばみながらノロノロと登る
長い長い梯子を幾多も乗り越える。
北岳のパッドレスがその全貌を一瞬あらわにした!と思ったら
サっとガスの中に埋もれていった。
ほどなく、八本歯のコルに到着
■ 12:00 八本歯のコル
八本歯のコルは、キレットまで深くはないが
歯が八本ぐらいギザギザに切れ込んでるからついた名称らしい。
『へーーーー!』
またもや、ここでたっぷり休憩
自分達に直射日光が降り注ぐことは少ないが、雲の間から見える青空がいいね♪
低い雲の量が多くって、今回見たかったどこまでも続くよ!稜線の向こうが見えない。
でも、そのかわり雷雲は発生しそうにない。
時折、サーーーーっとガスが引いて見晴るかす景色が愛おしいね。
何もかもが一瞬でしか見ることができない。
ふと、ボーコン沢ノ頭の方面の尾根になにやら動くものが…
しかも、四つんばい
え?梯子を登る自分の姿かいっ?
『ぎゃははははは!サルや!猿が山を登ってる!
\(≧▽≦)/スゲーっ!』
なんだか、すごく得したもんを見た気分
得した気分と言えば、“どや顔メール”を山岳会に送り付けようと
電波の届く場所をさがしてたんや!
広河原では電波がNGやったけど、八本歯のコルはバリ3
まずは家族に安心メール
家のほうでは警報がでるぐらいの大雨だったみたい。
次ぎに山岳会に“オベリスク登頂と天気最高どや顔メール”(^ε^)♪
いつまでもここでまったりしていたいぐらい心地がいいが…
さぁ、ここから北岳山荘まで1時間ちょっと
行くでぇ!
休み休み登ってる間にカッチカチパンパンの太腿がほぐれてきた…かも
普通の土の登山道を歩くよりも岩場のほうがラク
なんとなく、調子があがってきたで!
お疲れさん度は間違いなくアップしてるはずやのに
自分でもドコに隠してるんかわからんけど
ちゃんと使えるパワー貯金をヘソクリ持ってるみたいね。
“ウチって強い”と密かにほくそ笑む( ̄∀ ̄)
すっかりセルフリハビリを終えたころにトラバースルートとなる。
山の腹に梯子をかけた楽しいホネ骨ルート
『北岳草ってもしかして残ってない?』Rちゃんが淡い期待を持つが
『ないない!葉っぱすらも枯れてない』とI藤サン
ふと見上げると真っ青なソラ
北岳草が咲いていた斜面は一面の緑に被われ、トリカブトが占領していた。
“ここにしか咲かない花”by コブクロ
そう思うと見てみたいもんやけど、どうも、花にはあまり興味がないなぁ
自分で育てたオクラの花のほうが可愛い(美味しいもんね)
写真は好きやな。
その一瞬を創造するって言う意味で。
ウチはそこにあるものを愛でるより、ないものをあるものにするほうが好き
つまり、与えられるものに興味はないのです。はい。
誰か脇役か、主役か?
受動的か、能動的か?
だからこそ山が面白い。
■---------------------------------->続く【14】